大手企業と中小企業のLINE@(LINE公式アカウント)活用の違い

中小の店舗(企業)で、LINE@(LINE公式アカウント)のアカウントを運用している人、アカウントをこれから開設しようと考えている人のほとんどの人が、LINE@(LINE公式アカウント)でクーポンを送れば、反応があると思っています。

そして、弊社へのお問い合わせでも、

「おしゃれなリッチメッセージ(画像)を送りたい」

「割引価格が目立つようなリッチメッセージ(画像)を送りたい」

といったご要望が多くあります。

しかし、いくらおしゃれなリッチメッセージを作っても、割引価格が目立つリッチメッセージを作っても結果として集客につながらないといったことが良くあります。

このような結果になってしまうのはなぜでしょうか?

それには、1つの思い込みがあります。

LINE@(LINE公式アカウント)を始めよう、LINE@(LINE公式アカウント)でもっと効果を出したいと考えている人のほとんどが、大手企業の公式アカウントを参考にし、大手企業の公式アカウントのような運用をすれば上手くいくと思い込んでいるということです。

では、なぜ大手企業の公式アカウントのような運用をいくら真似しても上手くいかないのか。

今回は、その運用方法の違いについてお伝えします。

その前に最初に知ってほしいことがあります。

中小企業に知ってほしい認知とセールスの違い

ビジネスに一番最初に必要なことは認知になります。

あなたが、LINE@(LINE公式アカウント)を今使っているのはもちろん「知っている」からです。

そして集客できるということを周りから聞かされて「知っている」から利用を始めたのだと思います。

しかし、今なかなか集客できない、活用できないという人は、その機能の使い片を「知らない」からです。

このように、最初に「知る」という認知が必要になってきます。

しかし、中小企業の多くは、お客様があなたの会社を知らないのに「セールス」から入ってしまいます。

セールスはお客様が「認知」をし、話を聞いてくれる状況にならない限りできないのです。

大手は「ナショナルブランド」とも呼ばれ、 TVCMも行いお客様に知ってもらうということへ経費を使っています。

知っているからお客様はセールスに耳を傾けてくれるのです。

これはLINE@(LINE公式アカウント)を活用する上でも大きな影響があるのです。 あなたは認知を考えずにセールスでLINE@(LINE公式アカウント)活用してしまっていませんか?

トリプルメディアを理解する

今では、表現の多様化が進み、様々なメディアが存在するようになりました。

そして、マーケティング活動において、メディア戦略を考える上では、様々なメディアを分類、整理して考えることが必須の時代となってきています。

そのフレームワークの1つにトリプルメディアと言われるものがあります。

このトリプルメディアとは何か?を理解することで、大手企業の公式アカウントと、中小企業のLINE@(LINE公式アカウント)の違いは、このメディア戦略の分類の捉え方が違うということがわかります。

トリプルメディアとは、3種類のメディアに分類した考え方です。 3種類のメディアとは、

  1. ペイドメディア(paid media)
    不特定多数に広告費をかけて、短期的に集客するためのメディア

  2. オウンドメディア(owned media)
    自社サイト、ブログ等で、時間をかけてブランディングを行うメディア

  3. アーンドメディア(earned media)
    既存顧客とコミュニケーションを測りファン化していくためのメディア

といったものになります。

大手企業と中小企業のメディア分類の違い

では、大手企業の公式アカウントは、どの種類のメディアに属するのでしょうか。

公式アカウントのほとんどが、10万人単位の友だち数となっています。

これは、友だち追加をすると、無料のスタンプがもらえたり、LINEポイントがもらえたりする、広告費をかけて、不特定多数にアプローチをしているからです。

ここから、大手企業は、LINEをペイドメディア(paid media)として運用していることがわかります。

それに対して、中小の店舗(企業)のLINE@(LINE公式アカウント)は、ほとんどの場合が、アーンドメディア(earned media)として、既存顧客とコミュニケーションをとり、コアなファンへと関係を構築していくことを目的とする運用か、もしくは、タイムラインやメッセージで、自社の情報や、ブランドメッセージといったコンテンツを配信していくオウンドメディア(owned media)としての運用となります。

メディアの分類の捉え方が違えば、集まる友だちも違いますし、友だちから求められるキャンペーンが違うこととなります。 ここが大手企業の公式アカウントを真似しても上手くいかない原因となります。

まとめ

中小の店舗(企業)がLINE@(LINE公式アカウント)を運用していく上で、考えるべきことは、オウンドメディア(owned media)、アーンドメディア(earned media)のどちらのメディアとして運用していくかを決めることとなります。

そして、見た目のクリエイティブや、大手企業の公式アカウントの真似をするという運用方法ではなく、店舗(企業)のメディアの目的に合わせた運用が大切となります。

弊社では、LINE@(LINE公式アカウント)を目的に合わせたそれぞれのメディア戦略の立案からお手伝いさせていただいています。

店舗(企業)の目的に合わせた参考となるアカウントもお伝えさせていただいていますので、お気軽にお問い合わせください。